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【気温と血圧の関係について】 - かたやま内科クリニック

【気温と血圧の関係について】

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2025.07.18
  • ブログ

こんにちは。6月に入り、暑さを感じる日が増えてきましたね。

今回は「気温と血圧の関係」についてお話ししたいと思います。

一般的に、夏は血圧が低く、冬は高くなる傾向があります。最近では、猛暑やエアコンの普及によって、夏特有の血圧の変動も注目されています。

🔹 ポイント:気温が上がると血圧は下がる?

気温が上がると、血管の壁の緊張がゆるみ、血管が拡張します。また、汗をかくことで体内の水分や塩分が失われ、血液量がやや減少するため、血圧は自然と下がりやすくなります

具体的には、気温が1℃上がると、上の血圧(収縮期血圧)が0.11mmHgほど下がるとされています。
冬と真夏では、個人差はありますが、3mmHg30mmHgほどの差が出ることもあります。

そのため、降圧薬を服用している方では、夏場は薬の量を調整したり、一時的に中止する必要が出てくる場合もあります。自己判断せず、血圧の記録をつけて、診察時にご相談ください。

🔹 ポイント:急な温度変化と自律神経の乱れ

炎天下から冷房の効いた室内に入るなど、急激な温度変化を繰り返すと、自律神経が乱れやすくなります。これにより、体温調節がうまくいかず、血圧が不安定になったり、一時的に急上昇することもあります。

夏の血圧変動への対策

  1. 外気と室内の温度差を小さくする
    冷房設定は、外気との差が510℃以内を目安にしましょう(例:外気温35℃なら2530℃程度)。
  2. こまめな水分補給
    脱水により血液が濃縮すると、血栓ができやすくなります。
     日常的に食事をしっかり摂っていれば、水やお茶で十分です。
     目安は:
     口が乾いていない
     汗が出ている
     尿の色が普段通り
  3. 無理のない運動で自律神経を整える
    暑い日には無理をせず、家事や室内での軽い筋トレなどを活用しましょう。継続が大切です。
  4. 家庭で血圧を測定しましょう
    薬を調整した際や、体調が優れないときには、血圧がどの範囲にあるかを確認することが大切です。
     記録を持って受診していただけると、診察がとてもスムーズになります。

🌞 最後に

これから長く暑い夏が始まります。日々の血圧管理がとても大切になる季節です。
ご自身の体調を見つめながら、無理なく過ごしていきましょう。体調に不安があるときは、どうぞ早めにご相談ください。

私たちも皆さまの健康を一緒に見守っていきます。暑さに負けず、元気に夏を乗り切りましょう!

 かたやま内科クリニック 片山 恒

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