動悸症状と不整脈について
blog
- ブログ
当院は心臓・血管を専門とする循環器内科として、日々多くの「動悸」を主訴とした患者様にご来院いただいております。
まず知っていただきたいのは、動悸は“病気の名前”ではなく“症状”であるという点です。
動悸とは、心臓の拍動を強く感じたり、速く感じたり、不規則に感じたりする状態であり、さまざまな原因によって引き起こされます。
また、動悸とともに「息切れ」を伴うケースも少なくありません。
■ 動悸の主な原因
動悸の原因は大きく以下のように分類されます。
① 心臓の病気
代表的なものとして
- 心不全
- 不整脈
があります。
心不全では、息切れや倦怠感に伴い、体の反応として脈が速くなることで動悸を感じることがあります。
一方、不整脈では単に脈が速くなるだけでなく、脈が遅くなったり、リズムが乱れることで、1回1回の拍動を強く感じて動悸として自覚されることもあります。
② 呼吸器の病気
- 肺炎 、肺気腫など
呼吸が苦しくなることで心拍数が上昇し、結果として動悸を感じる場合があります。
③ 貧血
血液中の酸素を運ぶ力が低下すると、体はそれを補うために心拍数を上げるため、動悸として自覚されることがあります。
④ 甲状腺の病気
- 甲状腺機能亢進症
- 甲状腺機能低下症
甲状腺ホルモンの異常によって、脈が速くなったり遅くなったりし、違和感や動悸として感じることがあります。
⑤ その他
- ストレス・緊張
- 発熱
- 痛み
- 更年期障害
- 体質
など、日常生活の中のさまざまな要因でも動悸は起こり得ます。
■ 動悸があるときは
「心臓の病気ではないか」と不安に感じて受診される方は非常に多いですが、実際には心臓以外の原因であることも少なくありません。
当院では、問診・診察・必要に応じた検査(心電図、心臓超音波、血液検査など)を通して原因を丁寧に評価いたします。
また、心臓以外の原因が疑われる場合でも、適切な専門医へのご紹介を含め、しっかりと対応させていただきます。
■ 最後に
動悸はありふれた症状ではありますが、その背景にはさまざまな疾患が隠れている可能性があります。
「いつもと違う」「繰り返す」「息切れや胸痛を伴う」など気になる症状がある場合は、どうぞお気軽にご相談ください。
早期の評価をして安心していただけたらと思います。 院長 片山