1)胸のいたみ
症状の原因としては心臓由来のものの他に、大動脈などの血管、肺、食道/胃、皮膚、筋肉/骨、肋間神経など多岐にわたります。
循環器疾患としては虚血性心疾患(狭心症、心筋梗塞)、大動脈解離、肺塞栓症などかあります。
・虚血性心疾患:運動時などに増悪する場合に疑います。
・大動脈解離:突然発症する強烈な移動する痛み(背中など)が特徴です。
・肺塞栓:エコノミークラス症候群としても有名です。激しい胸痛と共に息切れと低血圧を伴います。
当院では緊急カテーテル手術などの経験豊富な循環器専門医が診察と検査にて適切に診断・治療・紹介をさせていただきます。
2)動悸
脈がとぶ、脈が異常に速いもしくは遅い、脈がバラバラなどの症状がある時には不整脈の可能性がありますので受診をおすすめします。息切れや全身倦怠感などが主な症状の方もいます。患者様には自分での検脈の方法なども指導します。
・脈が速い不整脈:心房細動、心房粗動、発作性上室性頻拍、心房頻拍、心室頻拍
・脈が遅い不整脈:洞不全症候群、房室ブロック
・脈がバラバラ・飛ぶ不整脈:心房細動、心房性/心室性期外収縮
当院では不整脈を専門にカテーテル手術も施行していた循環器専門医が診察と検査にて適切に診断・治療・紹介をさせていただきます。
3)息切れ
呼吸困難感、息苦しい、うまく空気が吸えない、酸素が薄い感じがするなどの症状がある場合には心臓由来の心臓由来のものの他に、貧血、COPDや肺炎などの肺疾患、甲状腺機能異常など多岐にわたります。
循環器疾患としては心不全、心臓弁膜症、肺塞栓症、不整脈などで息切れ症状を来すことがあります。
・心不全:高血圧や虚血性心疾患、心臓弁膜症により心臓機能が低下している状態です。
・心臓弁膜症:大動脈弁、僧帽弁などの心臓の内部の部屋を仕切るドアの役目をする「弁」が正常に機能しない病気です。全身にスムースに血液が流れないことで様々な症状をきたします。
・肺塞栓:エコノミークラス症候群としても有名です。激しい胸痛と共に息切れと低血圧を伴います。
・不整脈:心臓の拍動のリズムが異常となることで様々な息切れ症状の他にも様々な症状と来します。
4)足の浮腫(むくみ)
足がむくむ原因としては心不全(心臓機能の低下)、深部静脈血栓症、腎臓病などが考えられます。
そのうち循環器疾患としては心不全と深部静脈血栓症です。
心不全:心臓は全身に血液を送り出す働きがあります。何かしらの原因で血液の流れが滞ると尿として排出されるべき水分が足などの組織に貯留します。
深部静脈血栓症:足の静脈に血栓ができることで血流が滞り、足が腫れたり疼痛が生じたりします。
5)足の怠さ
足の怠さを来す疾患は血管の病気、骨や筋肉の病気、神経の病気などが考えられます。
循環器疾患としては閉塞性動脈硬化症(ASO)が有名です。
閉塞性動脈硬化症(ASO):足の動脈に狭窄や閉塞を認める病気です。特に歩いた時などの運動時に片側の足だけに怠さや痛みを伴います。